コラムColumn
こんにちは。
京都市西京区上桂の動物病院「リアンどうぶつ病院」です。
わんちゃん・ねこちゃんと暮らしていると、「この子たちには、世界がどんな風に見えているのかな?」と気になることがありますよね。
実はわんちゃんもねこちゃんも、視力は0.1~0.3程度。人間と比べると、あまり視力が良いとはいえません。
それなのにボール遊びなどは俊敏に行うから、どんな見え方なのかとても不思議です。
ここでは、猫と犬が見ている世界についてお話したいと思います。
ねこちゃんは、視力自体はよくありません。けれども、人間の6~7倍の明るさでものを見ることができます。
ねこちゃんは暗闇でもよく目が見えますよね。それは、目の中にあるタぺタム層のおかげです。
網膜の後ろに、鏡のように光を反射する部位があるのです。さらに瞳孔で光を調節することで、暗いところでも目がよく見えます。
わんちゃんも同じ、元々は夜行性の動物。暗闇でも人間の5倍くらい見えるといわれています。
色に関しては、わんちゃんもねこちゃんも、青色と黄色の2色しか判別できないといわれています。
いずれの色も、青色と黄色、そのグラデーションで判断されます。
そのため、赤色と緑色も同じような中間色に見えている可能性が高く、見分けるのが苦手な子が多いようです。
緑の芝生の上でボール遊びをする時、赤色のボールを使うのは避けたほうがいいですね。
わんちゃんは目が離れていて広い視野を持っている分、ピントを合わせるのは苦手。そのため、視界がぼやけているのではといわれています。
しかし、動体視力に関しては、わんちゃんもねこちゃんも抜群。おそらく、飼い主さんが投げたボールなどはスローモーションで見えているはずです。
つまり、わんちゃんもねこちゃんも、暗闇の中や動いているものを把握する能力は高いのです。視力が悪くても、生き抜くのに必要な見る力は、しっかりと備わっているというわけですね。
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