コラムColumn
こんにちは。
京都市西京区上桂の動物病院「リアンどうぶつ病院」です。
ねこちゃんを育てていると、猫のトイレがない部屋に入ったのに「あれっ、おしっこ臭い!?」と思うことがあります。
それなのに、どこを探してもおしっこの跡がない…念のためトイレを見てもおしっこをしていないから、部屋のどこかにしているに違いない…その状況は、猫がおしっこでにおい付けするスプレーといわれる行動です。
そんなときは、LEDブラックライトを当ててください。スプレーをした場所が光ります。
スプレーは普通の尿よりも強いニオイがするので、部屋のあちこちに掛けられたものをそのままにすると、ニオイが沁みついてしまわないか心配になりますね。
LEDブラックライトは、1000円前後で手に入るお手頃価格の優れモノ。科学捜査のような気分で、ねこちゃんがスプレーした場所を探してみてください。
ねこちゃんのスプレーは、去勢手術をする前の男の子がする頻度が高く、ニオイも特に強い傾向があります。
去勢手術をするとスプレーは90%程度減るとわれていますが、性的に成熟してから去勢手術を行ったねこちゃんの場合は、あまりスプレーの回数が減らないこともあります。
こうした行動を回避するなら、生後10カ月くらいまでの性的に成熟する前に去勢手術をするといいでしょう。
このほかにも、環境が変わったり、新しい人や動物が増えたり、ねこちゃんがストレスをうけることによって行われるスプレーもあります。
主に、自分のテリトリーといえる場所にスプレーすることが多いので、通り道をLEDブラックライトで照らすと光ることがあります。
スプレーとは違い、何らかの病気の影響で、おしっこをトイレの外でしてしまうことがあります。
トイレが汚れている、落ち着かないといったトイレそのものに問題があるため、トイレの外でおしっこをするケースもあります。
それならばいいのですが、痛みがある、頻尿になっている、ホルモンバランスが崩れている等、体調不良が原因であることも考えられます。
ねこちゃんが、おしっこに不安や不調のサインを出しているのかもしれません。
注意深く観察して、心配な時は、どうぶつ病院で診察を受けるようしてください。
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